バブル景気の時代は土地の価格や株価などが急騰して、1980年代の後半には山手線の内側にある土地の価格でアメリカ全土が買えるといわれるほどまで高騰していましたし、株価も1986年の日経平均株価が13000円台であったのが1989年12月には38957円になり、わずか3年で3倍近く日経平均株価が高騰しました。
しかし、そのバブル景気もピークアウトするときが来て急速に下落していったのですが、バブル景気はどれくらいの期間続いたのでしょうか。
日本におけるバブル景気の期間について述べていきます。
日本におけるバブル景気の始まりとバブル景気の終焉
1986年に入って公定歩合の引き下げを年4回に分けて0.5%ずつ行い、引き下げを行なう以前年率5.0%であったものが3.0%にまで引き下げられました。
そして、この引き下げの流れは年を越えて1987年にも行なわれて、最終的な公定歩合の年率は2.5%になりました。
公定歩合は銀行が日銀から借りるときの金利になるので、公定歩合が引き下げられると銀行が企業などへ貸し付け易くなり、企業の業績が上がると同時に、土地の価格も上昇するようになっていき日本におけるバブル景気が始まりました。
そして土地価格の過熱感を冷めさせるために、1989年に入って公定歩合を0.75%引き上げて年率3.25%とし、その後も0.5%ずつ上げていった後1990年に入ると更に1%や0.75%引き上げて、最終的に年率6.0%まで公定歩合を引き上げました。
その一方不動産融資に関する総量規制も加わって新たに不動産を取得し難くなり、その上2.5%あった公定歩合の年率金利が2年間に3.5%上昇して年率6.0%になったため、過熱した土地価格は急落していき、日本におけるバブル景気の終焉を迎えることになりました。
3大好景気とバブル景気の期間
日本における好景気は幾つかありましたが、期間で長かったのは1965年11月から1970年7月まで4年9ヶ月間続いたいざなぎ景気と呼ばれる時期でしたが、2002年2月から始まり2008年2月まで6年1ヶ月続いたいざなみ景気が、一番長く続いた好景気の時代になります。
そして、バブル景気はいざなぎ景気といざなみ景気に次ぐ三番目に長い期間続いた好景気の時代になり、景気動向指数において1986年12月から1991年2月までの4年3ヶ月間続きました。
まとめ
公定歩合を引き下げなければならない背景はありましたが、4年3ヶ月間続いた日本のバブルは、日銀の政策によって生まれて日銀の政策によって終焉していったということも出来ます。
しかし、土地を投機的に購入しては売買を繰り返すことで高騰を続けていったわけですから、土地の価格は下がらないという土地神話が、土地売買のマネーゲームの過熱に影響を与えていたことも事実になります。