バブルとはわかりやすく説明

IT関連が急成長してITバブルと呼ばれた時代がありましたし、アベノミクスやマイナス金利による不動産バブルもありました。

しかし、バブルの代表的な時代は、1980年代後半から1990年代前半にかけてのバブル景気になり、地価や株価が急騰して銀行から融資を簡単に受けられる時代でありました。

しかし、景気が良いことを好景気といいますが、好景気ではなくてなぜ当時の経済状況をバブルといっていたのか、バブルと好景気の違いを述べながら、わかりやすく説明していきます。

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好景気とバブルの違い

好景気もバブルも景気が良いということでは同じようにも感じますが、実は大きな違いがあります。

好景気とはわかりやすく説明すると、生産した物が売れることで企業が潤い、その結果賃金が上がって消費が増え、そのことで生産量が上乗せされて更に利益をあげていくという、経済の好循環がおきている状態のことをいいます。

特に日本の場合、国内での消費よりも海外での消費に景気が影響を受け易く、海外で物が売れている時代は好景気となっています。

そして、海外で物を売る場合は基本的にドルで売買しますから、同じ物を同じ量売ったとしても、円とドルの為替レートが円安ドル高であれば、為替の差益分収益を上乗せすることが出来ます。

このように好景気は実際の経済が良くなっている状態のことをいいますが、対してバブルとは土地や建物といった不動産などが実際の経済状況とは違う要因で急騰して、実際の経済とはかけ離れた状況になることをいいます。

1980年代のバブル景気とは何だったのか

1980年代のバブル景気とは何だったのかをわかりやすく説明すると、低金利と土地神話にあります。

つまり新しく建物を建てたり所有している土地を有効活用しようとする場合、自前のお金で出来ればいいですが、それが難しい場合は銀行からお金を借りて行なうことになりますが、バブル景気のころは公定歩合が2.5%まで引き下げられて、銀行から借り入れを行ない易くなっていました。

そして、個人でも預貯金の金利も下がっていたので、貯金から株式投資や土地の購入に資金を回す人も出てきました。

それからこのような低金利の時代に、土地は必ず上がるものだという土地神話も生まれてきて、土地や建物を購入しては高く転売する行為が盛んに行なわれて、その結果土地や建物などの不動産の価格が急騰していきバブル景気が訪れました。

土地神話が生まれる背景をわかりやすく説明すると、戦後から高度経済成長を経てバブル景気までの間、土地の価格が上がり続けていたという事実があり、その事実から土地は上がり続けるもので決して下がりはしないという思いが生まれてきました。

まとめ

バブルについてわかりやすく説明してきましたが、高く買ってくれる人がいるから売る人がいるわけですが、通常この値段では高すぎて買えないであろうと思える価格でも、絶対に下がらないという思いがあれば買う人も出てくるわけです。

そのような意味でバブルの正体は、絶対に上がるという思いを生んでしまった土地神話だったのかもしれません。

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