バブル経済のメリットとデメリット

1986年12月から1991年2月の期間続き、後の失われた10年とも20年ともいわれる原因を作ったバブル経済ですが、そのようなバブル経済でもメリットはありました。

そこでバブル経済のメリットとデメリットについて述べていきます。

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バブル経済のメリットは都市部を中心に豊かになった生活

バブル経済によって銀行からの借り入れ金利が低くなり、企業は銀行からの融資を受け易くなりました。

その結果設備投資などを盛んに行ない業績も向上して賃金も上がりましたし、不就労所得を得るために財テクとして、上昇していく株式などに投資を行なう主婦やサラリーマンが増えていきました。

一方円高ドル安はバブル経済時でも続き、海外の高級自動車やブランド品などが多量に入り込んできましたが、その結果裕福になった個人がメルセデル・ベンツやBMWなどの海外の高級車に乗ったり、ブランド品でコーディネートした男女が普通に街を歩いていました。

そしてテレビの放送時間帯が深夜までに及び、夜遅くまで多くの若者で賑わっている街もありましたし、飲んだ帰りに自宅まで送ってくれるだけのアッシー君と呼ばれる友達や、プレゼントを頂くだけの友達の貢君など複数の友達がいる女性がいた時代でもありました。

一方スキー場にリゾートホテルなどが建ち、多くの若者がスキー場に訪れては高級なリゾートホテルに宿泊しながらスキーを楽しんでもいましたし、ディスコが流行してマハラジャやジュリアナ東京などで、ワンレンボディコンの女性が踊っていました。

このようにバブル経済のメリットは、賃金が上昇していくことで財テクや娯楽に多額のお金が使われるほどに生活が裕福になったことでした。

バブル経済のデメリットは膨らんだ3つの過剰

バブル経済のデメリットは設備投資と雇用と不良債権の3つの過剰でした。

まず設備投資は、銀行から企業への貸出金利が安くなったことや、リゾート法の施行もあって設備投資が盛んに行なわれるようになりました。

特に地方に多額の資金を投入したリゾート施設が多く計画されて建設されていきましたが、バブル経済が崩壊するとその設備や土地を維持する経費が負担となっていきました。

そしてバブル経済の中銀行は上がり続ける土地を担保にして企業への融資を行なっていたため、企業への融資額が膨らんでいき、その結果土地を担保に銀行から融資を受けていた企業の金融負債は、年間で平均142兆円のペースで増え続けて1990年には636兆円の純負債を抱えていました。

一方バブル経済時に抱えた雇用もバブル経済が崩壊すると重い人件費として圧し掛かってきました。

このようにバブル経済の最中では気がつき難く、バブル経済が崩壊してから表面化したデメリットを内包していたのもこの時期でした。

まとめ

バブル経済のメリットは、生活が豊かになって財テクや娯楽に多額の出費をしていたことですが、その豊かな生活の中ではデメリットは気がつき難いもので、バブル経済が崩壊することで設備投資と雇用と不良債権の3つの過剰がデメリットとして表面化していきました。

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